~割れたバンパー修理編~
こんばんわ。パッチーです。
前回の「取り外し編」の続きですが、今回は「修理編」なので車種が違っても色々と応用が出来ると思います👍
比較的簡単な作業で専門道具も必要ありません。道具も材料もホームセンターで全部集められますので是非参考にどうぞ!
バンパーのまずは修理部分の洗浄から
修理部分やその周辺を綺麗に洗ったり拭いたりしましょう。修理の際に上手く着かなかったりして失敗の原因になったりします。
バンパーのとりあえずの形を補正
拭き終わりましたら割れている部分を合わせて形を整えます。
ただ、すでに変形していたりして強い力で抑えなければならなかったりするので難しいのですが、養生テープなどで両端を固定するなどしてとりあえず破断した部分を合わせます。
バンパーの接合方法
次に破断した部分を接合する作業ですが、以前は電熱ピンや溶着ピンといったものをヒートリペアキットなどでホッチキスのように熱でいくつも埋め込んで接合するといった方法をよく見ましたが今回はちょっと変えてみます。
電熱ピン。この先端を埋め込む。
ヒートリペアキット
電熱ピンだと複数のピンでもそれぞれが独立しているので、再度何かの拍子に力がかかった際に、本来割れるほどではなかったとしても部分的に力がかかってしまうため割れやすく、破損や破断してしまうことがありました。
(ぶつけたりしなければいいんですけどねw)
材料紹介
さて、今回は「銅メッシュ(銅金網)」という銅で出来た網を使用します。
そしてこちらを一般的な「ハンダゴテ」で埋め込むという方法で破断した部分をつなげます。
ハンダゴテの先端はそのままだと使えないので「替こて先」というのがいくつかあると思うのでこちらを左官用のこてみたいな形をしたものを購入しました。
銅メッシュもハンダゴテや替えこて先もホームセンターで売ってもおり、比較的安価で手に入ります。また、ハンダゴテもこて先さえ変更すれば様々なことに応用が利くのもポイントです。
一方、ヒートリペアキットや電熱ピンはホームセンターなどでは取り扱ってはおらず、専用の道具でもあるために他の修理などに応用がしづらいのが難点です。
そのままだと使いづらいので、
少し角度を付けて曲げました。
こんな感じ。
バンパーの接合開始
まずは銅メッシュを破断部分より少し大きめに合わせてカットします。
この時普通のハサミを使用してしますと刃がダメになってしまうので「万能バサミ」や「分別バサミ」などの薄い鉄の板などが切れる強度のハサミがあると便利です。段ボールなどや木の枝なども、力をそれほど必要としないで色々と切れるので一つあると重宝しますよ。
カットした銅メッシュを合わせた破断部分にあてがい、ハンダゴテを上から押しつけます。
そうすると網目から溶けたプラスチック(バンパー)が出て来て銅メッシュが埋め込まれるので、それを繰り返し行ってメッシュをすべてバンパーに埋め込んでいきます。
全体を埋めたらなるべく銅メッシュが外に出ないようにハンダゴテで慣らします。
銅メッシュが埋まったら、その上からパテを薄くで良いので全体を覆うように塗っていきます。
これは防水対策で、これを行わないと雨などで銅が錆びてしまい強度が落ちてしまうからです。
今回使ったのはホルツのUVパテ。太陽光(紫外線)を当てるとかなり早く硬化するので時間短縮には非常に重宝します。ただ、天気の悪い日には硬化速度が下がるのでそこが難点ですが・・・
バンパーの接合終了
これで破断部分の修理は完了です。パテが硬化したのを確認した後に固定していた養生テープを外しても破断部分は外れずに固定されたままになりました。
バンパー内に銅メッシュを埋め込むことで単体のピンを埋め込むより強度はだいぶあがっており、鉄筋コンクリートと同じ要領になっています。コンクリートもそれ自体は張力に対して脆いのですが、中に鉄筋(鉄の棒を網目状にしたもの)を埋め込むことで強度を上げています。そしてその割に作業自体もかなり楽な感じでした。
さて、次回は傷を埋めて成型する作業になります。
割れたバンパーを修理するよりはこちらの方が楽ですし、頻度も高いかと思います。また、費用対効果でいっても板金修理に出すよりも全然安価で済むのでオススメの作業になりますので、そちらもご参考にしていただければと思います。
それでは今回はここまで!
良いコスパ生活を👍