素人でも出来る!レヴォーグのバンパーを修理して塗装してみた。

~傷の修復と塗装の下地編~

傷の修復と塗装の下地

お次へは前回の「~割れたバンパーの修理編~」に続いて、傷の修復と塗装の下地を行います。
前回は割れたバンパーを接合する作業だったのであまりすぐ簡単に行える作業ではなかったですが、今回はバンパー以外にもこすってしまった傷や、ぶつけてしまったヘコミにも使える作業なので比較的頻度が高めな作業かと思います。内容的にも結構簡単なのでちょっとした傷があったらオススメです👍

スポンサードリンク

傷の研磨

まずは、傷口の汚れを落とすと同時に細かな傷をつけることによって、「足付」といってバンパーとの密着性を高めるためにの作業を行います。特にバンパーの破断面は思ったよりツルツルしていることが多く、この作業を行わないと修復後に振動などでパテが剥がれてしまうことがあります。「足付」作業はパテだけでなく、接着剤を使うときや塗装をするときにも行う下地の基本作業です。

傷の研磨作業
破断した傷口や表面の傷を研磨して「足付」をします。

今回はパテを付けるための足付なので#100~200番くらいの粗めの耐水ペーパーで行うと良いでしょう。

パテで傷を埋める

パテにも色々と種類がありますが今回も前回同様、使用するのはホルツ 補修用パテ 紫外線硬化タイプ ノーミックス UVパテ 100g MH128です。

パテの種類によっては気温や湿度にかなり左右されたりもしますが、こちらのパテの場合はそれらはあまり関係せず、ヒーターなどで温めたりして硬化させる必要がなく短時間で削れるようになるので非常に作業時間の短縮になります。ただ、代わりに日光などの紫外線が照射できる環境が必要になります。日の当たる場所で蓋を開けてしまって、補修個所に塗ろうとするとその場から硬化してしまうので、作業自体は日陰で行い、硬化させるときに日に当てるといった工程が必要になるので注意しましょう。また、このパテは他のパテが硬化する際に多く発生する「ヒケ」という硬化した時が塗った時より縮小してしまう現象が起きにくいのも利点の一つです。そのため必要以上に多く塗らなくても問題ありません。

ただ、どのパテを使用する際にも注意しなくてはならないのは、一度に多量に塗ってはいけない点です。UV硬化パテでも乾燥によって硬化するパテでも、多く塗ってしまうと表面だけ硬化して深部が硬化しきれない場合があります。そうなってしまうと、後の研磨作業の際にパテ自体が崩れてしまったりして失敗の原因になるので注意しましょう。

パテの盛り付け
UVパテ自体は透明に近いのでわかりにくいですが
パテの盛り付け2
ヘラで補修部分に塗付けます。

パテの研磨

続いては盛り付けたパテを成形し磨く作業です。

形を整える際には#200~400番程度の耐水サンドペーパーでガシガシ削っていきますが、ある程度まで削ったら#400~600番程度を使用して研磨作業に移っていきます。あまり荒く削りすぎると、余計な傷をつけてしまいその補修が大変になるので気を付けましょう。耐水ペーパー自体は百均などで売っている物で問題ありませんが、研磨する際は耐水ペーパーに固めなスポンジなどの「あて木」をします。これは何も使用しないで研磨作業をすると、指が当たっている部分とそうでない部分で圧力が違くなり、研磨する部分がいびつになってしまうのを防ぐためです。そのため極力「あて木」という台座を使用して均等な圧力がかかるようにします。ただ細かい部分や曲面が多い部分はあて木が使えないので注意して研磨します。

研磨する際はある程度水をかけながら行うことで、耐水ペーパーの目詰まりを防いだり、より細かく研磨できるようになります。ただ、この段階ではあまり磨き過ぎずないようにしないと、あとで塗装を行う際に足付けがなくなってしまい剥がれ落ちてしまうのでこの状態ではあまりツルツルにしてしまわないようにしましょう。

パテの成形
パテの研磨作業
「あて木」を使って水をかけながら研磨します。
研磨後
研磨後2
多少「足付け」用の傷を残しています。

塗装前の下地処理

パテの研磨まで終わったらいよいよ塗装の下準備です。

補修も終わり、形も整ったらいきなり塗装ではありません。塗料というのはなかなかクセ者で塗ったは良いけど後になって剥がれ落ちてしまうなんてことも良くある話です。剥がれ落ちないように足付けをしていますが、足付け用の傷が深いと、今度は塗装面がデコボコしてきれいになりません。そのために塗装面(補修個所)と塗料の間に下地材=サーフェイサーというのを吹き付けます。

サーフェイサーは粒子が大きいためある程度の傷は隠してしまい、その上に吹いた塗料としっかり喰いつくので装面を綺麗に仕上げつつ、塗料が剥がれ落ちるのを防いでくれる働きをしてくれます。またパテで研磨したままの状態では表面の傷の状況もわかりにくいのでサーフェイサーを吹くことで見えにくかった傷や凹凸がわかりやすくなり、再度研磨することで、より綺麗な仕上がりにすることが出来ます。

まずはサーフェイサーは塗料と同じく缶スプレーなので、不要な部分は新聞紙やマスキングテープなどで隠します。

この時重要なのが、どこからどこまでに吹き付けるかです。
塗り直すと言っても全く同じ色にすることはプロでも困難なため、塗装面はパネル毎などで区切って行い、その境界線がわかりにくいようにします。そのため、補修個所よりだいぶ大きく塗装することになります。ここで最小限の塗装個所にしようと補修個所のみにしてしまうとかえって目立ってしまうので思い切って塗装面を取りましょう!

サーフェイサーを吹くのはパテで補修した部分の二回り以上大きな範囲に行います。その上で塗装するのはそれよりも広いパネル毎の範囲に行う形になります。そのためまずマスキングをするのは最終的な塗装面の広い部分を残した範囲で行います。塗料は結構飛びますのでなるべく広範囲を隠しましょう。

その次に、塗装面より狭い、サーフェイサーを吹く範囲を残してマスキングを行います。

マスキングが終わったらいよいよサーフェイサーを吹きます。缶スプレーを連続使用する際はガスで缶が冷えて塗料等の噴出が弱くなってしまうので冷えたら温めながら使用しましょう。冬場に屋外などで使用する際も冷えていると弱くなるので温めるといいですよ👍(熱湯だと危ないので気を付けて!)

サーフェイサー
塗装面より狭い範囲をマスキングしてサーフェイサーを吹きます。

サーフェイサーを吹いて乾かす作業を数回繰り返したら

サーフェイサー用のマスキングを剥がします。

ヒートガン乾燥
作業時間短縮のためヒートガンやドライヤーなどで乾かしながら行います。
サーフェイサー後
サーフェイサー後2
こんな感じになります。

この状態だとサーフェイサーを塗った個所とそうでない箇所に段差が生じているので、これをなくすために耐水ペーパーで研磨していきます。また、サーフェイサーを塗った個所も多少のデコボコがあるので#600~800番程度で表面を研磨します。

段差の研磨
段差をなくすために研磨します。
サーフェイサーの研磨後
全体的に段差がなくなり、綺麗になりました。

段差がなくなったら今度は塗装する面を足付けするために#800番程度で研磨しましょう。

さて今回はこんな感じになりましたがいかがだったでしょうか?
ある程度細かい作業だったのは綺麗に仕上げるためですので、ここで手を抜いたりしてしまうと失敗したり、綺麗にならなかったりするので踏ん張りどころです!

次回はいよいよ塗装作業になりますのでそちらもよろしくです!

それでは良いコスパライフを!

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。